レジェンド賞

地球の歩き方

地球の歩き方

株式会社地球の歩き方
株式会社学研ホールディングス

【審査部門】
レジェンド賞

https://www.arukikata.co.jp

【 選考理由 】

「ガイドブックを“歩き方”と言い換えるセンスが素晴らしい」
「ネットのなかった時代に海外旅行の情報は、この本しかありませんでした。
“地球”という規模の大きさと “歩き方”という個人の身体性を結びつけたところが秀逸」
「ロングセラーでスケールが大きくバランスの良いネーミング」など沢山の好評コメントがありました。

日本ネーミング協会は「長きに渡り、多くの人に親しまれているネーミングが優れたネーミング」と考えます。
その意味においても1979年の創刊以来40年以上の間、旅をする多くの人に親しまれてきた「地球の歩き方」は賞賛すべきネーミングと評されました。

【 商品・サービス・団体の特徴及びコンセプト 】

「地球の歩き方」が誕生したのは1979年9月。その前身は、1976年に作られた、旅の基本的なノウハウに加えて、学生たちの旅行体験談や口コミを掲載した「旅の文集」のような非売品の冊子だった。もともとは学生をターゲットに旅行を販売する事業をしていたため、旅行を申し込みした学生に、その冊子を特典として配っていたのだ。口コミは年々多く集まるようになり、冊子の厚みが増すにつれて、書籍として売れるのではという声が上がり、「ヨーロッパ」と「アメリカ」の2冊から販売をスタートした。創刊から受け継がれる、現地で役に立つリアルで具体的な情報を網羅的に盛り込んだ「地球の歩き方」は、今は旅行ガイドブックの代名詞にもなっている。

【 ネーミングの由来 】

元々、学生向けに旅行の販売をしていたが、旅行申し込みの特典として付けた非売品の旅体験談の冊子が「地球の歩き方」の前身。旅行パンフレットに記載していた「歩こう!地球」というコピーが元となり、「地球の歩き方」とネーミング。

【 受賞コメント 】

2024年で創刊45周年を迎える機に、「地球の歩き方」史上初めて、ネーミングへの賞をいただくことになり、大変うれしく思います。コロナ禍で創刊以来経験したことのないピンチに直面し、地球を歩けなくなってしまった「地球の歩き方」ですが、40年以上蓄積した旅の知識やノウハウを生かして、「旅の図鑑シリーズ」や「国内版シリーズ」を創刊。こうした試みが改めて「地球の歩き方」というブランド価値を見直すきっかけとなりました。ピンチをチャンスに変えるために、ここ数年間、猛スピードで走り続けた「地球の歩き方」ですが、受賞の喜びをかみしめて、今後もブランド名に恥じぬよう、地に足をつけて、「旅」を主軸にコンテンツの想像を続けたいと思います。

【 ネーミングを作った人の名前・チーム名など 】

1970年代に旧ダイヤモンド・ビッグ社の元社長の安松清氏と当時同じチームのメンバーで命名。

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