【 選考理由 】

貴社の「ごはんですよ」におかれましては最終審査会において
「呼掛けの声をそのままネーミングにした斬新さ」
「海苔の佃煮の通称に近い感じでみんなに親しまれている」
「文字の色味とあわせて明るく幸せな食卓が想起される」
「間違いなく1回で覚えるネーミング」など、沢山の好評コメントがありました。

日本ネーミング協会は「長きに渡り、多くの人に親しまれているネーミングが優れたネーミング」と
考えます。

発売から50年、日本の食卓に「おいしさや笑顔」を提供しつづけ、数多くの人に商品名や呼掛け言葉
としても慣れ親しまれた「ごはんですよ」は賞賛すべきネーミングと評されました。

【 商品・サービス・団体の特徴及びコンセプト 】

当社は創業以来、良質な原料を使用し手間と時間をかけた商品作りを行う「良品質主義」を掲げて参りました。50年前に発売され今なお多くのお客様からご愛顧頂いている「ごはんですよ！」もその一つです。主な原料は、海苔の産地として有名な伊勢湾や三河湾の厳選した青さのりを使用し、一般的な海苔佃煮よりも、煮込み時間が短い「あさ炊き製法」を採用しています。こうすることで、ご飯にも絡みやすいとろりとした食感を実現しました。また鰹やほたての旨みを加えることで、奥深く飽きのこない味わいに仕上げています。これからも「ご飯のお供」として変わらぬ美味しさをお届けして参ります。

【 ネーミングの由来 】

従来の海苔佃煮とは一線を画した新商品を発売するにあたり、当時の社長・小出孝之は「これは売れる！」と確信。従来の商品と差別化されたネーミングを、四六時中思案しておりました。ある晩、夕飯の支度を終えた社長夫人が子供たちに向かって、「ごはんですよ！」と声をかけ、それを聞いた小出がまさに「これだ！」と思いついたそうです。誰でも親しみやすく、呼びやすいネーミングを考えていたので、まさに「ごはんですよ！」はぴったりな名前でした。
ごはんですよ！の会話調のネーミングは、商品名では元祖といわれるほど当時は珍しいもので、面白ネーミングの先駆けと言われております。中身が見えて安心なびん詰ならではの特性もあり、特徴的なネーミングであっても、発売当初から多くのお客様に安心してお求め頂けたと認識しております。また、ネーミングに合わせ色味もカラフルで斬新なデザインに仕上げました。

【 受賞コメント 】

この度は名誉ある「日本ネーミング大賞・レジェンド賞」を頂きまことにありがとうございます。当社は、全ての商品に共通して一度発売した商品の味や製法を一切変えておりません。それはひとえにご愛顧頂いているお客様を裏切りたくない、そんな思いからです。
2023年、「ごはんですよ！」は皆様のおかげで発売から50周年を迎えることができました。蓋を開ければ50年前と変わらない味がそこにはあります。せわしなく過ぎる日々の中でも、温かく、懐かしい味わいでほっと一息つける、そんな形でお客様に寄り添えることができれば本望です。また「ごはんですよ！」は「ご飯のお供」としてはもちろん、「料理のお供」として調味料にもご活用いただけるため、公式HP等で「かんたんレシピ」と題し積極的にご提案しています。これからも皆様のお力になれますよう精進して参りますので、今後ともよろしくお願いいたします。

【 ネーミングを作った人の名前・チーム名など 】

「ごはんですよ！」発売当時社長・小出孝之様