【 選考理由 】
「商品をどう使ってほしいかがネーミングですぐわかるし、覚えやすくて良い」「提案がネーミングであり、商品紹介になっている無駄のない言葉」「(みその)繰り返しが面白い」「記憶に定着しやすい、地域の味噌愛を感じる」など、沢山の好評コメントがありました。また「地元の各家庭の食卓には必ず置いてある」「色んな料理に使える名古屋の万能調味料」といった声も聞かれ、地域ブランドとして定着し、親しまれている点も支持・評価された大きな理由となりました。
日本ネーミング協会は「ネーミングはマーケティングの成功に寄与するだけでなく、生活文化や地域社会を活性化させる力がある」と考えます。その意味においても「つけてみそかけてみそ」は
“味噌文化”をより豊かにしていく優れたネーミングとして賞賛すべきと評されました。
【 商品・サービス・団体の特徴及びコンセプト 】
「なぜ、食卓に塩や醤油は置いてあるのに味噌はないの?」
東海地方では昔から味噌ダレは手作りされる身近なものでしたが、より手軽に味わってもらいたいという思いから開発されました。コンセプトは「何にでもあう味噌」「気軽に食べられる味噌」。じっくり寝かせたコクのある豆みそをベースに、上品な甘さに仕上げた味噌ダレで、名古屋名物の味噌カツ、みそ田楽、焼きナスにもこれをかけるだけでOK。他にも味噌おでん、肉みそなど、どんなものでも名古屋の味に変えることができます。手軽に利用できるマヨネーズのボトルと一度聞いたら忘れることがない印象的な商品名で、名古屋人なら知らない人がいない商品となりました。
【 ネーミングの由来 】
このネーミングですが、実は突然降りて来た産物でした。商品名が決まらず煮詰まっている最中の開発会議の時に、突然会議室を出た先代社長が大学に登校しようと急ぐ現社長に提案を求め、咄嗟に出て来たのが「つけてみそ」。これがそのまま採用され、会議中の社員から「かけてみそ」を加えるとより覚えてもらいやすいのではないかという提案があり、「つけてみそかけてみそ」の商品名が生まれました。現在の社長が小学生の時に、友人の間で、「~してみてよ」を「~やってみそ」という言い換えが流行っていたことがひらめき、「つけてみそ」ともじったことが発想の原点です。
【 受賞コメント 】
この度は弊社「つけてみそかけてみそ」を地域ソウルブランド部門に選考いただき、誠にありがとうございます。私共は創業以来、地元に根差して味噌づくりをしてまいりました。「つけてみそかけてみそ」は、地元で当たり前のように家庭で作られてきた味噌ダレを、より多くの人に手軽に使っていただきたいという想いから生まれた商品です。ネーミングを含め、地域の皆様に愛されている点を評価いただけたことを大変うれしく思います。
このような賞をいただけたのも、この商品を御愛顧いただき各地に広めていただけた地域のお客様のおかげだと思っております。今では名古屋飯に限らず、幅広くお使いいただいております。
是非そんな情報をこれからも発信して、より多くの皆様に「つけたり」「かけたり」していただけるよう、取り組んでまいりたいと思います。

