審査員特別賞

ちんこすこう

ちんこすこう

株式会社ワンダーリューキュー

【審査部門】
審査委員特別賞

https://chinkosukou.com/

【 選考理由 】

「ちんこすこう」におかれましては、最終審査会において「二度見したネーミング」「大手メーカーでは絶対出ない。天晴れ!」「ちんすこうが既に卑猥だが、このネーミングは一周まわって卑猥ではなくなる」「無邪気な下品さが子供達に受けるのだろう」「勇気がある」など沢山の好評コメントがありました。日本ネーミング協会は「ネーミングは、マーケティングの成功に寄与するだけでなく、世の中を楽しく、明るくする力がある」と考えます。その意味においても「ちんこすこう」は改めて「ネーミングの楽しさ」を発信できるものとして2022年に賞賛すべきネーミングと評されました。

【 商品・サービス・団体の特徴及びコンセプト 】

沖縄県の高い出生率にちなんで「子宝」をテーマに開発したちんすこうです。菓子自体が陰茎(ちんこ)の形状をしているのが特徴で、可愛い赤ちゃんのキャラクター「ちんすこ坊や」が目印です。
沖縄県内の神社にて商品製造時に使用する金型に子宝祈願をしており、販売される商品には「子宝」のキャッチコピーを添えています。発売から16年が経過した今でも、若い観光客を中心に愛されています。猥褻な表現に当たらないようデザインの研究を重ね「小便小僧」や「タヌキの置物」をヒントにキャラクターを開発。オマケの「ちんことわざカルタ」が、修学旅行生を中心に隠れた人気となっています。

【 ネーミングの由来 】

「ちんこ」と「ちんすこう」を合体させました。「ちんすこう」を初めて目にした人が一瞬「ん?」となるリアクションを、そのまま具現化させた次第です。
言葉というのは面白いもので「ちんこ」の部分が「ちんぽ」だと少しテカっているようで迫力が増してしまい、それを丁寧にしようと「お」を付けて「おちんちん」などとすると寧ろ卑猥さが増してしまったりします。陰茎を表すあらゆる言葉の中から「ちんこ」という、ある意味もっとも潔い言葉をチョイスしたことが、ネーミングのポイントだと考えています。また、あたまに「子宝」とつけることで、出生率が全国一高い沖縄にちなんで作られた商品であることを表現しています。

【 受賞コメント 】

2006年の商品発売から苦節16年――。発売当初はエロ本やスポーツ新聞のアダルト面の取材のみでしたが、その後、旅行雑誌のお土産品特集や「たまごクラブ」のような妊婦向け雑誌などの取材へと広がり、ついに「日本ネーミング大賞」へとたどり着くことが出来ました。正直「ちんこ」を冠するこの商品を審査員特別賞に選んでいただいたことで、審査員の皆様のキャリアに傷がつかないか心配ではありますが、本商品は沖縄の「子宝」にちなみ誠実に開発した商品。胸を張って受賞させていただきます。
最後に、ネーミングだけでなく美味しさや品質でお客様に喜んでいただけるよう、日々こだわって工場で「子宝ちんこすこう」を作っていただいている製造メーカーの珍品堂さまや、店頭で商品を取り扱っていただいている販売店の皆さまに、この場をお借りして感謝申し上げたいと思います。

【 ネーミングを作った人の名前・チーム名など 】

鶴田光介

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