【 選考理由 】
「メルカリ」におかれましては、最終審査会において「古い言葉を鮮やかに蘇らせたのは、音(おん)の力」「新しい商習慣を作ったネーミング。その由来が、ラテン語(商い)もよい」「音の響きもかわいい感じネーミングでフリーマーケットの手軽さも表現できている」」など沢山の好評コメントがありました。また非常に多くの人に慣れ親しまれ、サービスの代名詞のようになっていることも支持・評価された理由となりました。日本ネーミング協会は「ネーミングは商品の売上げに寄与するだけでなく生活文化を豊かにしていく力がある」と考えます。その意味でも「メルカリ」は改めて「ネーミングの重要性」を広く社会に発信できるものとして2022年に賞賛すべきネーミングと評されました。
【 商品・サービス・団体の特徴及びコンセプト 】
フリマアプリ「メルカリ」は、個人が簡単に不要品の売買を行えるCtoCマーケットプレイスです。「限りある資源を循環させ、より豊かな社会をつくりたい」。創業者である山田進太郎が世界一周の旅で抱いた、そんな問題意識によって生まれたのがフリマアプリ「メルカリ」です。テクノロジーの力によって、世界中の個人と個人をつなぎ、誰もが簡単にモノの売り買いを楽しめる。それにより資源を循環させる豊かな社会、個人がやりたいことを実現できる社会をつくっていきたいと考えています。
【 ネーミングの由来 】
「メルカリ」はラテン語で「商いする、マーケット(市場)」という意味です。
創業当時のメンバーで候補を出し合い、「響きが良い」「商いの語源であり、なるほどという印象を受ける」などの意見から、投票の結果「メルカリ」に決定しました。
【 受賞コメント 】
この度はこのような栄誉ある賞をいただき、誠に光栄に思います。
メルカリは、「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」というミッションを掲げて創業し、来年設立10周年を迎えます。
私たちは、誰かにとって不要になったモノが次の必要な人に届くマーケットプレイスというこの事業を成長させ、世界中で使われるサービスになっていくことそのものが、限りある資源が大切に使われる、循環型社会の実現につながっていくと考えています。
地球資源の限界を意味する「プラネタリー・バウンダリー」という概念が広がるなか、私たちは事業を通じて地球環境に対してポジティブなインパクトを生みだし続けていく存在でありたいと考えています。私たちはこれを、「プラネット・ポジティブ」という言葉で表現しています。
今後もメルカリは、「あらゆる人が可能性を発揮できる社会」に向けて、「プラネット・ポジティブ」を追求していきたいと考えています。