【 選考理由 】
「独特の音感を持つ不思議なネーミングだと感じました。ちょっと商品自体の特徴づけは難しいが、逆にターゲットはわかりやすい」「シンプルで、何かがわかりやすいです。ネーミングの基本をしっかりおさえている」「故人も一緒に食する感覚というか、在りし日を思い新年を迎える。やさしい商品」「商品の考え方がストレートにネーミングに表現されており、良いネーミング」など、沢山の好評コメントが ありました。日本ネーミング協会は「ネーミングはマーケティングの成功に寄与するだけでなく、既存概念にとらわれず、 新しい生活文化を生みだしていく力がある」と考えます。その意味において「もせち」は「喪中の人に向けた御節料理」をわかりやすく表現し、特別なオケージョン (亡き人との深い絆をしのび、想いを新たにする新年のはじまりに)を一般化させる力をもつネーミングとして 賞賛すべきと評されました。
【 商品・サービス・団体の特徴及びコンセプト 】
喪中正月料理「もせち」。喪中の方はお正月にはお祝いをしないのでおせち料理を食べられません。「もせち」は、故人を偲ぶお斎(とき)とよばれる料理の一種で、お正月にお召し上がりいただけるよう精進料理をベースに現代風に整調した正月料理です。私たち株式会社徳は創業53年、食い倒れ大阪の伝統的な料理を作り続けてきました。5年以上前からは百貨店でも御節料理カタログに掲載され販売されています。上質な昆布と鰹節で作り出す「出汁」をベースに様々なものを組み合わせる「であいもん料理」をお召し上がりいただきます。お品書きの一部:笹包飛竜頭、柚子釜盛五色膾、筍含め煮、白葱炙りなど
【 ネーミングの由来 】
喪中の方に向けた御節料理を商品化するにあたり、ネーミングは非常に重要なポイントでした。
様々な案を考えていく中で、圧倒的に伝わる名前、意味が分かりやすい、シンプルという点で「もせち」という名前に決定しました。在りし日を思い、語り合うひとときに。亡き人との深い絆をしのび、想いを新たにする新年のはじまりに。 喪中お正月料理 もせち”
【 受賞コメント 】
このたびは栄誉ある日本ネーミング大賞を頂戴し、誠に光栄に存じます。「私たちはお客様の為に常に新しいことに挑戦し続け、食文化に新たな価値を創造し続ける」という経営理念の元、常にお客様に喜んで頂くことを考え、毎日の業務に努めて参りましたので、心よりうれしく思います。今後は、この商品をさらに全国各地の皆様にお届けできるよう取り組んで参りたいと考えております。今後ともよろしくお願いいたします。