【 選考理由 】
「個性的なクラフトビールやエールビールをもっと飲んでもらいたい、という気持ちが伝わる」「夜毎に楽しむエールビールというストリー性も良く、個性的なネーミング」「力の抜けた音感、かつ、意味をしっかり伝えていて、独特の存在感がある」「買ってみたくなるユニークさを感じる」「夜のビールとした思い切りの良さがよく、逆にこの思い切りの良さ が多くの人の心をつかむ」「古語(夜な夜な)の再発見!など沢山の好評コメントがありました。また「ゆっくりと流れる夜の時間とビールの味を楽しんでいるような飲むシーン」がイメージされる斬新さも、支持・評価された理由となりました。日本ネーミング協会は「ネーミングは商品の売上に貢献することはもとより、生活文化を豊かにしていく力が ある」と考えます。
【 商品・サービス・団体の特徴及びコンセプト 】
「家庭でも飲める手軽な本格エールビール」というコンセプトの元、1997年に発売しました。ビールは酵母の違いによって、スッキリとした味わいが特徴的な「ラガービール」と香りやコクが特徴的な「エールビール」に大別されます。ビールの種類は150種類以上あると言われていますが、発売当時は大手ビール会社が製造する「ラガービール」がほとんどでした。画一的なビールしかなかった日本に個性豊かなクラフトビールの文化を根付かせたいという想いを込め、全国向けとして初の本格的缶入りクラフトビールとなる「よなよなエール」が誕生しました。クラフトビール想起銘柄では8年連続NO.1(自社調べ、2023年時点)となっています。
【 ネーミングの由来 】
「よなよなエール」というネーミングは「毎晩のように、個性豊かなエールビールを楽しんでいただきたい」という気持ちから付けられました。発売当時からするとかなり奇抜なネーミングでしたが、その背景には「知名度や広告予算がない中でも製品名を覚えてもらいたい」という狙いがありました。パッケージデザインも、日本の伝統的な「花札」をモチーフにした個性的なものになっています。こだわりを感じさせるネーミングやデザインにより、「100人に1人だけに深く刺さる」ことを意識し製品開発を行っています。
【 受賞コメント 】
この度は素晴らしい賞をいただき、本当にありがとうございます。毎晩手軽に飲んでいただくことを目指して1997年に発売した「よなよなエール」は、先日誕生から10000日を迎えました。節目となるタイミングでこのような賞をいただけたこと、スタッフ一同大変嬉しく思っております。私たちは「ビールに味を!人生に幸せを!」というミッションのもと、画一的な味しかなかった日本のビール市場にバラエティを提供し、新たなビール文化を創出することで、ビールファンにささやかな幸せをお届けすることを目指して活動しています。これからも「よなよなエール」をはじめとしたバラエティ豊かなクラフトビールで、お客様に幸せをお届けできるよう努力してまいります。