【 選考理由 】
「子供にもわかりやすく伝わることの大切さ」「こういった啓蒙や注意喚起の言葉がネーミング(愛称)として伝えられるものが世の中にもっと増えるといいなと感じた」「いざサンダルが流れたら最終的に守れるのはこの方法なので、咄嗟の時に思い出せることは重要(ネーミング 由来にもあったように)」「このネーミングを作った人が真剣にこの問題に向き合っていることを感じた」など、沢山の好評コメントがありました。またこのネーミングが広まることにより、水難事故の存在に改めて気づく人がいる事、人の命を救う可能性がある革新的なネーミングという点も支持・評価された理由となりました。日本ネーミング協会は「ネーミングは、事業や商品の成功に寄与するだけでなく、人々の暮らし・社会に新しい 価値や気づきを提供していく力がある」と考えます。その意味でも「サンダルバイバイ」は問題解決型のネーミ ングであり、賞賛すべきと評されました。
【 商品・サービス・団体の特徴及びコンセプト 】
ネーミング1つで救える命がある。海川に流されたサンダルなどのモノを追いかけて溺れる水難事故を予防する安全キーワード#サンダルバイバイ。子どもから大人まで覚えやすく、注意喚起から実際にやるべき行動まで詰め込まれた8文字。特別なモノも泳力も必要ない、「知るだけ」で「ありがちな水難事故」を予防することができる。また「サンダルバイバイおやこ条約証書」や「サンダルバイバイのうた」など、学校教材にも用いられる普及コンテンツも充実。「いつでも、どこでも、だれもが、水辺からの帰り道、楽しかったねと言える社会の実現」をビジョンに、簡単でおもしろい、やってみたくなる水難事故予防策を提案している。
【 ネーミングの由来 】
きっかけは2020年6月、流されたサンダルを追いかけて溺れる子どもの死亡水難事故が1か月間に2件起きたことでした。その事故の命の分かれ目となったのは、「流されたものを追いかけたら危ない」という知識の有無。その後も同じパターンの水難事故は毎年起きています。ちょっとした予防知識1つで救える命がきっとたくさんある!「流されたモノは追いかけない」という知識と行動を、大人から子どもまで分かりやすく、覚えやすく、普及しやすく、かつ咄嗟の時に思い出してもらえるような言葉として考えたのが「サンダルバイバイ」です。教科書に掲載されるなど、義務教育の過程で学ぶ安全教育のキーワードとなることを目指して作りました。
【 受賞コメント 】
この度は、このような栄誉ある賞をいただき、誠に光栄に思います。そして、これまで「サンダルバイバイ」に共感し、シェアして下さった全国の皆様に、心より御礼を申し上げます。サンダルバイバイは、実際に起きた水難事故をきっかけに考案したネーミングです。「流されたものを追いかけて溺れる水難事故」の多くは、泳力の有無やライフジャケットの有無より「サンダルバイバイ」という「知識の有無」が、命の分かれ目になりえます。この機会に、1人でも多くのみなさまに「サンダルバイバイ」を知っていただき、ぜひ大切な方へのシェアをしていただけたら嬉しいです。 これからも「いつでも、どこでも、だれもが水辺からの帰り道に『楽しかったね』と笑顔で言える社会の実現」を目指し、サンダルバイバイの普及啓発に取り組んでまいります。この度は、本当にありがとうございました。