【 選考理由 】
「短い名前に色んな要素を入れていることが良い 優秀なネーミング」「関西生まれの強みが表現に凝縮されている」「スイカに対しての“行こか”は、ご当地感が良い」「行こう!乗ろう!が分かりやすい」「エリア特性×意味で、単純明快な言葉」「IC Operating Cardに関西弁の“行こか?”をかけているのが秀逸」など、沢山の好評コメントがありました。また語感的にも、一歩踏み出すイメージや前向きさを感じるという点も支持・評価された大きな理由となりました。
日本ネーミング協会は「ネーミングは事業やサービスの成功に貢献するだけでなく、新しい生活文化を生みだし、人々の暮らしを進化させていく力にもなれる」と考えます。その意味でも「ICOCA」は、お客様のニーズに応え、多くの人に親しまれている社会インフラであり、賞賛すべきネーミングと評されました。
【 商品・サービス・団体の特徴及びコンセプト 】
ICOCAはJR西日本が提供する交通系ICカードです。鉄道やバスの乗車、日常の買い物など、あらゆるシーンで「タッチひとつ」のスムーズさを実現。スマートフォンで使える「モバイルICOCA」も展開し、チャージや定期券の購入・更新がアプリで完結。子どもから高齢者、訪日客まで幅広い世代が直感的に使え、毎日の移動や暮らしを快適に支えます。誰ひとり取り残さない“ライフデザイン インフラ”として進化を続けています。
【 ネーミングの由来 】
「ICOCA」は「IC Operating Card」の略であり、関西弁の「行こか?」(行こうか)という親しみやすい響きを重ねています。マスコットキャラクターには、哺乳類でありながら卵を産む「先進性」、泳ぎやエサ探しに活用される尾やくちばしの「機能性」、微弱な電波をくちばしで感じ取る「IC性」を持つカモノハシのイコちゃんを起用。ロゴの「A」には目と足をあしらい、生命感とかわいらしさを表現しています。
【 受賞コメント 】
このたびは、日本ネーミング大賞という名誉ある賞を賜り、心より御礼申し上げます。
「ICOCA」という名前には、ICカードとしての機能性と、関西らしい親しみやすさ、そして“行こか?”という前向きな響きを重ね、西日本を起点に日本中の日々の移動や暮らしをよりベンリにしたいという想いを込めました。2003年のサービス開始以降、累計発行数4,000万枚を超え、長らくのご愛顧をいただいていることを励みに、2023年にはスマートフォン対応の「モバイルICOCA」のサービスを開始するなど、よりベンリ、おトク、楽しい移動やお買い物の体験をお届けできるよう進化を続けております。これからも、当社が手掛けるコード決済サービスWesmo!(ウェスモ)との連携を進めるなど、時代や社会の変化に柔軟に対応しながら、ICOCAが人、まち、社会とますますつながり、心と未来を動かすサービスの実現に向け、マスコットキャラクターのイコちゃんと手を取り合って歩んでまいります。

