【 選考理由 】
「公共の生理用品があるという、当たり前のことに気づかされた素朴なネーミング」「非常に素直でわかりやすく、カッコ良い名前にしなかったことが良い」「ネーミング由来にあるように手軽そうで親しみやすさを感じる」「本当に大きな真の女性解放運動といえる」「“会社”ではなく“職場”としたことが、多くの女性を見つめている証で、今後の活動にもエールを送りたい」「考え方や意義からアクションが生まれ、それがそのまま名前になる。今の時代の象徴のような良いネーミング」「“職場の・・・”で想いや提案や役割が伝わる。無駄のない言葉選び」など沢山の好評コメントがありました。また女性初の内閣総理大臣が誕生したこの年の「日本ネーミング大賞」に相応しいという声も多く、支持・評価された理由となりました。
日本ネーミング協会は、「ネーミングは、商品やサービスのマーケティングの成功に寄与するだけでなく、時代の流れや社会課題に取組むブランドアクションとしても効果を発揮できる」と考えます。その意味においても「職場のロリエ」の活動が、今後も更に拡がっていく事を期待・応援したいと考え2025年に最も賞賛すべきネーミングと評されました。
【 商品・サービス・団体の特徴及びコンセプト 】
「職場のロリエ」は、トイレットペーパーと同じように、職場のトイレにナプキンを備品として設置することを推進するプロジェクトです。突然生理が来ても安心して働ける職場を増やすことをめざし、花王の生理用品ブランド「ロリエ」が2022年に日本で初めて*1 開始しました。働く人と企業の双方にうれしい環境づくりを、賛同してくださる企業と共に推進すべく、専用BOXを無償で提供し、
ナプキンは福利厚生の一環として導入企業にご購入いただく取り組みです。
*1 ナプキンメーカー発信として初めて(2024年12月25日時点 株式会社 未来トレンド研究機構 調べ)
【 ネーミングの由来 】
オフィス勤務の人だけでなく、工場、保育所、病院、学校など、働く人がいるすべての職場のトイレに当たり前にナプキンが備品化される世の中になってほしい、という思いを込めて「職場」というワードにこだわって開発しました。また、性別に関係なくこの活動に興味を持ってもらい、男性が扱いにくさを感じることのないよう、女性らしさやカテゴリーを過度に感じさせないネーミングを目指しました。加えて、職場のロリエはトイレにナプキンを入れた専用BOXを「置く」だけのシンプルな取り組みなので、耳でも手軽そうに聞こえて親しみやすく感じるネーミングを意識して開発しました。
【 受賞コメント 】
この度は栄えある賞をいただきありがとうございます。
「職場のロリエ」は、企業の福利厚生の一環として、ナプキンをトイレットペーパーと同じように、職場のトイレに設置することを推進するプロジェクトです。突然生理が来ても安心して働ける職場環境を増やすことをめざし、生理用品ブランド「ロリエ」が2022年に日本で初めて開始しました。働く人にとっては、急な生理の際にナプキンの心配がなくなり、より働きやすくなる。導入企業にとっては社員が安心して働ける環境づくりの1つになる。働く人と企業の双方にうれしい環境づくりを、賛同してくださる企業と一緒に育ててまいりました。現在では導入企業は550社を超えました。
職場のロリエは、賛同してくださる企業様なくして成立しない活動で、今回の受賞も賛同企業様とともにいただいたものと受け止めております。これからも、「生理をもっと過ごしやすく」のパーパスのもと生理の期間も少しでも快適に過ごせる環境づくりに努めてまいります。
【 ネーミングを作った人の名前・チーム名など 】
花王ロリエチーム

